お知らせ

  • 葉月のおたより

  • 2021.07.30

  • 今年の梅雨は、梅雨らしからぬ雷雨や豪雨の連続でしたが、明けてからは夏日が続き、信州もいよいよ夏本番を迎えました。
    そんな8月の和風月名は、「葉月」。由来はさまざまですが、中でも「葉落ち月(はおちづき)」が「葉月(はづき)」に転じたというのが有力です。旧暦の8月は現在の9月にあたり、落葉や紅葉が始まる季節となるため、葉が落ちる月となったようです。
    ほかにも、シベリアから雁が渡ってくる月、「初雁月(はつかりづき)」からという説や、稲の穂が張る月、「穂張り月(ほはりづき)」が転じたという説もあります。

    さて、8月と言えばお盆。お盆は先祖の霊を迎える日であり、亡くなったご先祖様が帰ってくるといわれています。13日に迎え火を焚いてお迎えし、15日は家族でご先祖様とともにゆっくりと過ごします。16日には送り火を焚き、感謝とともにご先祖様をお送りします。
    日本で最初にお盆を行ったのは、推古天皇だとか。江戸時代に入ってろうそくや提灯が大量に生産されるようになったことから、庶民にもお盆の風習が伝わったようです。皆さんのお宅は、今年どのようにお盆を迎えられるでしょうか。
    たむらでは、お盆の集まりにふさわしい上生菓子や、お土産に最適なお菓子を多数ご用意しております。ひさしぶりに会うご家族やご親戚に、川中島白桃を使用した「たからもも」や、信州産りんごを使ったどらやき「たわわ」はいかがでしょう。

    また、夏になると、欲しくなるのが冷たいもの。たむらでは、冷やして美味しい和菓子をご用意し、皆さまの夏のひとときを彩ります。
    夏にぴったりの甘味「フルーツあんみつ」は、川中島白桃や松代産の杏「信山丸」のシロップ漬けのほか、パイン、甘夏の4種のフルーツ入り。そこに賽の目に切った白とピンクの寒天、塩味の効いた赤エンドウマメを加え、氷砂糖で作った優しい甘さのシロップをたっぷりと注ぎます。トッピングの餡と求肥はもちろん手作りで、餡は丹波の大納言を用いてじっくりと炊き上げたもの。寒晒しで作られた上質な白玉粉を使って練り上げた求肥は、白とピンクでかわいらしく仕上げました。
    夏の定番「麩まんじゅう」もおすすめです。たむらではよもぎを練り込み、あえてつぶ餡を包んだ、たむらオリジナルの麩まんじゅうをご用意しています。麩まんじゅうの決め手は、とにかく生麩。ゆるくても硬すぎても、あの生麩独特のもちもちとした食感は生まれせん。すべらかな生麩を存分に楽しむため、餡との比率は1対1。香り高い笹の葉で包んだ「麩まんじゅう」を氷で冷やして目でも涼しく。ひんやりつるりと、のど越しを味わいながら、訪れる夏に一服の涼をお楽しみください。

    店主