葉月のおたより
2023.08.01
今年は線状降水帯が各地に発生して不安定な天候が続くなど、梅雨明けは例年より遅くなりました。かと思えば真夏のような暑さが全国各地で観測され、熱中症による搬送も増加しているようです。皆さまも、たっぷりの水分・塩分補給に努め、熱中症に備えましょう。
さて、8月の和風月名は、「葉月」です。由来はさまざまですが、中でも「葉落ち月(はおちづき)」が「葉月(はづき)」に転じたという説が有力です。旧暦の8月は現在の9月にあたり、落葉や紅葉が始まる季節となるため、葉が落ちる月となったようです。
ほかにも、シベリアから雁が渡ってくる月、「初雁月(はつかりづき)」からという説や、稲の穂が張る月、「穂張り月(ほはりづき)」が転じたという説もあります。
そんな葉月で思い浮かべるのは、夏休みとお盆。お盆は先祖の霊を迎える日であり、亡くなったご先祖様が帰ってくるといわれています。13日に迎え火を焚いてお迎えし、15日は家族でご先祖様とともにゆっくりと過ごします。16日には送り火を焚き、感謝とともにご先祖様をお送りします。
日本で最初にお盆を行ったのは、推古天皇だとか。江戸時代に入ってろうそくや提灯が大量に生産されるようになったことから、庶民にもお盆の風習が伝わったようです。皆さんのお宅は、今年どのようにお盆を迎えられるでしょうか。たむらでは、お盆の集まりにふさわしいお菓子や、お土産に最適なお菓子を多数ご用意しております。
また、夏になると、欲しくなるのが冷たいもの。たむらでは、冷やして美味しい和菓子をご用意し、皆さまの夏のひとときを彩ります。
夏にぴったりの甘味「水まんじゅう」は、ほんのりとした甘さが自慢のカスタード餡を、もっちりとした寒天由来の生地で包み込みました。淡い黄色の餡が半透明な生地からうっすらと透けてみえる様は涼し気で美しく、目と舌で涼を感じる夏にぴったりの和菓子です。店頭では冷凍にて販売しております。常温で30分ほど解凍してからお召し上がりください。
夏の定番「麩まんじゅう」もおすすめ。たむらでは、よもぎを練り込み、あえてつぶ餡を包んだ、たむらオリジナルの麩まんじゅうをご用意しています。麩まんじゅうの決め手は、とにかく生麩。ゆるくても硬すぎても、あの生麩独特のもちもちとした食感は生まれせん。香り高い笹の葉で包んだ「麩まんじゅう」を氷で冷やして目でも涼しく。ひんやりつるりと、のど越しを味わいながら、訪れる夏に一服の涼をお楽しみください。
店主