お知らせ

  • 皐月のおたより

  • 2022.05.01

  • 白やピンクのハナミズキの花が、青空へと花びらを開く頃となりました。太陽はきらきらと輝きを増し、清々しい風が野山を吹きわたる、気持ちのよい季節です。

    そんな5月の和風月名は「皐月」。ちょうど田植えの時期であり、苗代から田へ植え替える苗のことを「早苗」と呼ぶことから、「早苗月(さなへつき)」が略されたという説と、苗を植えることを古語で「さ」ということから、「さ」の月、さつきとなったという説があります。田んぼに水が張られ、小さな緑の苗が風にそよぐ様子は、信州の原風景。田んぼが美しく連なる風景を眺めに、お出掛けしてみてはいかがでしょうか。

    さて、暖かくなってくると、食べたくなるのは冷たいお菓子ですね。たむらでは、冷たく冷やしたカスタードプリンをご用意しています。
    実はファンも多い、「知る人ぞ知る」たむらのカスタードプリン。コクと甘味が強いオブセ牛乳と、新鮮な飯山みゆき卵を用いて丁寧に作ったプリンは、リピーターが多いのも頷ける美味しさです。しっかりとした食感は昔ながらのプリンそのもの。竹串でくるりとまわりを一周させ、空気を入れると綺麗に取り出すことができ、形も崩れません。カラメルに効かせた洋酒がふわりと香る、ちょっと大人なプリンです。ぜひ一度、お試しください。

    また、5月の行事といえば、思い浮かぶのが5月5日の「端午の節句」です。「五節供」のうちのひとつであり、今は「こどもの日」として子どもたちの健やかな成長を願う日となっています。端午の節句といえば定番なのが、かしわ餅。柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから家系が途切れないとされ、「子孫繁栄」を願う縁起の良いお菓子として親しまれています。たむらでは、5月下旬までの期間限定で、かしわ餅を販売しています。こし餡、みそ餡、うめ餡、よもぎ(つぶ餡)の4種類の中からお好みの味を見つけてください。

    もうひとつ、5月で忘れてはいけないのが「八十八夜」です。今年の八十八夜は5月2日。昔から「八十八夜に摘まれたお茶を飲むと長生きする」といわれ、新茶を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
    そんな新茶に合わせていただきたいのが、たむらの「茶柱」です。しっとりとしたフィナンシェの生地に挽きたての宇治抹茶をたっぷりと混ぜ込んで、茶柱のような細長い棒状の型でふっくらと焼き上げました。縁起の良い形はちょっとした手土産にもぴったり。今年の八十八夜は、新茶と茶柱でお楽しみください。
    皆さまのご来店を心よりお待ちしております。
    店主