お知らせ

  • 神無月のおたより

  • 2024.10.01

  • 今年は10月になっても暑い日が続く、厳しい秋となりました。ただ、朝晩は信州らしい秋風が感じられるようになり、もうすぐそこまで、秋の足音が聞こえています。

    10月の和風月名は、「神無月」。神無月の由来はとても有名なので、ご存じの方も多いかと思います。日本各地の神々が出雲の国に行ってしまって留守になることから、「神がいない月」すなわち神無月となりました。ちなみに出雲の国では10月は「神在月(かみありつき)」というそうです。

    さて、10月8日は二十四節気の「寒露」にあたります。寒露とは、草木に冷たい露が降りる頃という意味。稲刈りをはじめとする秋の農産物が収穫され、冬支度を始める頃でもあります。そんな秋のお茶うけにおすすめなのが、たむらの「お団子」です。
    たむらの団子づくりは、早朝から始まります。野沢温泉村産の新粉に加水してじっくりとこねた生地を、小さくちぎりながら蒸籠に均等に並べて蒸し上げます。搗きは生地の状態を見極めつつ、加水しながら搗くことによって、ツヤのある滑らかな舌触りの団子に仕上げます。お米本来の甘味をしっかりと引き出す絶妙な感覚は、毎日作り続けるからこそわかる、職人の妙です。
    たむらの団子は、「みたらし」と「こしあん」の2種類。「みたらしだんご」は、1本1本丁寧に串に刺して焼きあげ、みたらし餡にたっぷりとくぐらせます。「あんだんご」のこし餡は、団子専用に炊いたもの。団子が見えなくなるくらいにたっぷりとつけて完成です。
    職人が毎朝仕込み、焼き上げ、店頭に並ぶ団子は、夕方になると固くなります。それこそが、本物の証です。どうぞ買ったその日のうちにお楽しみください。

    また、秋といえば忘れてはいけないのが、「さつまいも」です。たむらでは、「すいーとポテト」や「いもようかん」が店頭に並び、秋の訪れを伝えています。
    どちらも千葉県産、佐原の紅あずまを使用。「いもようかん」は、さつまいもと砂糖、焼き塩のみで素材本来の味を活かし、あえてさつまいもの食感が残るよう仕上げています。「すいーとポテト」は蒸し上げたさつまいもに、砂糖、バター、飯山みゆき卵の卵黄、生クリームを入れて丁寧に攪拌し、隠し味に瀬戸内の「焼き塩」を入れるのがたむら流です。どちらも秋の味として、多くのお客様に愛されています。

    このほか、秋ならではの上生菓子なども取り揃えて、皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

    店主