水無月のおたより
2024.06.01
雨に濡れて咲く紫陽花の花が、美しい季節となりました。今年の梅雨入りは、6月中旬頃になるとか。昨年よりは少し遅いようですが、この時期の雨は作物にとって貴重な恵み。雨が続くと太陽が恋しくなりますが、天の恵みに感謝しながら美しい花を愛でる余裕を持って暮らしたいものです。
そんな6月の和風月名は「水無月」です。旧暦の6月は梅雨が明け、夏を迎える頃。暑くなって水が枯れて無くなることから、水の無い月で「水無月」という説と、田んぼに水が張られている様子から水の月が「みなづき」に変化したという説があります。水が無いという意味と、有るという意味の、まったく逆の由来が残っているのはおもしろいですね。
さて、6月といえば、「父の日」。今年は6月16日が父の日です。普段、なかなか言葉にすることのない「ありがとう」をお菓子に添えて、お父様へプレゼントはいかがでしょうか。たむらでは美味しいお菓子をご用意し、遠方への配送も承っております。
また、6月21日は「夏至」です。1年のうちで最も昼が長くなる日として、よく知られていますね。さらに京都では、一年の半分にあたる6月30日に、半年分の邪気を祓って残りの半年を健康に過ごせるよう祈願する、「夏越の祓」という神事が行われます。その際に食されるのが「水無月」という和菓子。氷の形を模した三角形の白いういろうの上に厄払いの小豆がたっぷりとのった「水無月」を食べると、なんだか元気が湧いてくるような気がします。たむらでは定番の水無月の他、黒糖のういろうに松代のあんずをのせた、「あんず水無月」もお楽しみいただけます。
さらに、たむらでは6月中旬頃からブルーベリーの生果がたっぷり入った大福、「あざやか」を期間限定で販売いたします。使用するのは高山村の農家、「瑠璃屋」さんのブルーベリー。農薬や化学肥料、除草剤を使用せず、高山村のきれいな水を活かして育てた完熟ブルーベリーを、たむら特製のミルク餡と合わせました。たっぷり入ったブルーベリーのフレッシュな甘味と酸味がミルク餡によってさらに引き出され、ブルーベリー本来の味をお楽しみいただけます。旬の時期にしか味わえない美味しさを、ぜひお試しください。
皆さまのご来店をお待ちしております。
店主